ポケモンの強さ(CP、個体値など)

ポケモンの強さの決まり方(CP、個体値、種族値など)

Pokémon GOでは、原作と異なるポケモンのステータスによって、ポケモンの強さが決まっています。特徴的なのが、Combat Power(CP)と呼ばれる指標で、簡単に言えば、ポケモンそれぞれの強さを表しています。CPは、攻撃力、防御力、体力(Hit Point、HP)の3つの要素を組み合わせて数値化されており、特にトレーナーバトルでは、CPによる制限が設けられている場合があるため、特に重要な要素となっています。

ここでは、このCPとそれに紐づく攻撃、防御、HPの3要素について、簡単に説明します。

原作との違い

ポケモンのステータスは、原作ポケットモンスターシリーズでは、攻撃(物理)、防御(物理)、特攻、特防、HP、すばやさの6要素からなっています(詳しくは、「ポケモンとは」の2ページを参照してください)。一方、Pokémon GOでは、6要素から「すばやさ」がなくなり、攻撃と特攻、防御と特防を合わせてそれぞれ「こうげき」と「ぼうぎょ」の2要素に集約し、HPを含めた3要素になっています。

Pokémon GOは原作ポケットモンスターシリーズとの連動も可能で、Pokémon GOから原作ポケットモンスターシリーズにポケモンを送ることもできますが、その際は、この3要素が分解され、すばやさのステータスを追加して送られる仕組みになっています(詳しくは、攻略ページ(GameWith解説ページ)でご確認ください)。

図は、あんこくポケモン「ダークライ」の個体値表示です。

Pokémon GOでは、こうげき、ぼうぎょ、HPの3要素それぞれが0〜15までの16段階で設定されており、その組合せをそのポケモン個体の設定値「個体値」としています。

※ 名前の横にある「FFF」は、個体値の16段階×3要素を16進数で表したものです。最低が000、最高がFFFです。

以前のPokémon GOでは、個体値は隠しステータスとなっており、チームリーダーのコメント(「こうげきが最高」など)で判別する(1つに決まらないこともある)仕様でしたが、現在の仕様では、一定レベル以上のトレーナーであれば、チームリーダーから図のように個体値を教えてもらえます。

また、個体値の総合評価(合計点)に応じて★0〜4の5段階評価が表示されます(図は最高評価の★4)。この★の数を元にポケモン一覧画面で検索することもできるようになっています(検索キーワードに「1*」など数字とアスタリスクの組み合わせで指定します)。

個体値と種族値

ステータス(ポケモンの強さの状態)は、個々のポケモンが持っている個性(個体値)と、ポケモンの種類ごとに決められた値(種族値)があります。この考え方は、原作から来ているもので、Pokémon GOも同様です。ただし、ポケモンGOのステータスは、上記のとおり、こうげき、ぼうぎょ、HPの3要素に集約されていますから、個体値も種族値も、ともにこの3要素で表されています。

600族に代表されるように、種族値の各要素の合計値によって、それぞれの種族の強さが表現されており(それゆえ、伝説以外の6要素合計の最高値を600として設定している)、個体値は種族値に+αで個々のポケモンの個性を付け加えたというイメージです。

Combat Power(CP)の意味(算出方法)

Pokémon GOでは、単なる個体値だけでなく、個体値3要素と種族値(ポケモンの種類ごとに設定されたこうげき、ぼうぎょ、HPの値(隠しステータス)のこと)にポケモンのレベル(Pokémon GOでは、トレーナーにもレベル(Trainer Level、TL)が設定されているため、これとの区別をするため、Pokémon Level(PL)と呼んでいます)を加味して数値化したCombat Point(CP)が使われています。CPは、原作にはない新しいポケモンの強さの指標で、Pokémon GOでは、CPを基準にしたバトルルール(トレーナーバトルのスーパーリーグとハイパーリーグ)が設けられるなど、重要な役割を担っています。

CPは、前述のとおり、簡単に言えば、ポケモンそれぞれの強さを1つの数値で表しています。ただし、その計算方法は独特で、単純に同じCPであれば同じ強さになるかと言えば、そうでもありません。トレーナーバトルをする際に、最適な個体値(対戦個体値)という考え方もあり、複雑な数字の組み合わせで成り立っているCPについて、少しだけ解説しておきます。詳しくは、攻略サイト(参考:GameWith解説ページ)に譲ります。

CPの算出方法

CPは、まず、ポケモンのステータス(3要素のその時点の強さの状態)を数値化し、そのステータスを元に算出します。

ステータス計算

ステータス計算には、種族値と個体値の3要素ごとの合計に加えて、Combat Power Multiplier(CPM)という補正乗数が用いられます。CPMはPLに応じて徐々に大きくなるように設定されています。例えば、PL1のCPMは0.094、PL40は0.79030001といった具合です。

※ 詳細は、攻略ページなど(ここでは、GameWith解説ページを紹介します。)でご確認ください。

具体的な計算式は、次のとおりです。

攻撃力=(攻撃種族値+攻撃個体値)×CPM^2
防御力=(防御種族値+防御個体値)×CPM^2
H P=(HP種族値+HP個体値)×CPM^2

ポケモンのステータスは、CP計算のほか、バトルでのダメージ計算にも用いられます。簡単に言えば、わざの強さが攻撃力によって増幅し、防御力によって削られるHPが減る、というイメージです。具体的なダメージ計算は、攻略サイト(ポケマピ)のダメージ計算ツールが参考になるので、興味がある方はご覧ください。

CP計算

CPは、上記の計算式で求められたステータスの各値(攻撃力、防御力、HP)を基に、次の計算式で求められます。

CP=攻撃力×√防御力×√HP÷10

見てお分かりのとおり、防御力とHPの値が平方根(√)になっており、結果として、攻撃力の数値が大きく影響しています。すなわち、同じPLであれば、攻撃力が高ければ高いほどCPが高くなります。

逆に言えば、同じCPであれば、攻撃力が低ければ低いほどPLを高くすることができる、ということになります。これは、特にCP限定のトレーナーバトルである、スーパーリーグとハイパーリーグで重要な意味を持つことになります。すなわち、対戦などでCPが限定された場合、必ずしも個体値が高い方が対戦で有利になるというわけではなく、最適な個体値(対戦個体値)というものが存在するということを頭に入れておきましょう。

レベル

原作ポケットモンスターシリーズでは、「レベル」と言えばポケモンのレベルを指し、ステージのクリア状況に応じて、いうことを聞いてくれるレベルやゲット可能なレベルが変わる(上がっていく)システムになっています。

一方、Pokémon GOでは、前述(CPの項)のとおり、ポケモンのレベル(PL)に加えトレーナーのレベル(TL)という数値が加わっています。PLはTLによって最大値が変わる(上がっていく)仕組みになっており、TL+1.5までポケモンのレベルを上昇させることができる設定になっています。

ただし、TL、PLの最大値は40(2020年5月時点)で、理論上はTL39まで上げないとPL40(カンスト)にはできないように思われますが、実際には、TL38でPL40に強化できます。

個体値100%PL40のカイオーガ
カンスト(PL40)すると「強化」ボタンが消滅