Pokémon UNITEは、株式会社ポケモンとTencent Games社、TiMi Stadio Group社が開発し、2021年にサービスが開始された、ポケモンを題材にしたMultiplayer Online Battle Arena(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)、略してMOBA(モバ)*に属するゲームです。ゲームのプラットフォームはNintendo Switchとスマホアプリ(iOS/iPadOS版、Android版)があります。
Pokémon UNITEとは
Pokémon UNITEの公式サイトでは、ゲームの内容について、次のように解説されていますが、簡単に言えば、
- 5人1組でポケモンを操ってゴールを決め、得点を競う。
- 操るポケモンは、ゲームの過程で成長し、進化したり新しい技を覚えたりする。
- ゴールを多く決め、相手に取らせないために、相手ポケモンを妨害したり戦闘不能にしたりしてゴールを阻止する。
といった、ポケモンのチームプレイを楽しむゲームになっています。
(以下公式サイトより抜粋)
ユナイトバトルとは
『ポケモンユナイト』の舞台は、海の果ての秘境と噂されていた幻の島、「エオス島」。ここで行われるチーム戦のポケモンバトルは、「ユナイトバトル」と呼ばれている。ユナイトバトルは、ポケモントレーナー同士がチームを組み、時間内で得点を競う試合形式。しかも参加するポケモンたちは試合の中で成長・進化するという、他に類を見ない特別なポケモンバトルだ。世界中に熱狂的なファンが存在する、まさにトレーナー憧れの舞台!
戦うポケモンを選ぼう!
ユナイトバトルには、「ユナイトライセンス」のあるポケモンの中から1匹を選んで参加する。
「ユナイトライセンス」は、ユナイトバトルをするたびにもらえる「エオスコイン」を使うと手に入れることができるぞ!
連携プレイでゴールを決めろ!
ユナイトバトルの勝敗は、試合時間が終了した時のチームのスコアによって決まるぞ。スコアを獲得するためには、野生のポケモンを捕まえることで手に入るエオスエナジーを溜めて、相手サイドにあるゴールに入れる必要がある。相手チームのポケモンが妨害してくるので、スコアを獲得するのは一筋縄ではいかないぞ!
(以上公式サイトより抜粋)
Pokémon UNITEの特徴
Pokémon UNITEはポケモンを題材としたMOBAで、株式会社ポケモンとTiMi Studioが共同開発した、ポケモンで初めてのチーム戦が楽しめるゲームです。
MOBAは日本ではあまり浸透していないゲームのジャンルですが、世界的にはプレーヤーも多く、e-SPROTSとしても高い認知度があります。特にPokémon UNITEは、日本で生まれたポケモンを題材にしており、個性豊かなポケモンたちがMOBA特有の役割を担ってチーム戦を繰り広げる様子は、日本のトレーナーにとっても取り組みやすいゲームです。
また、ゲーム内課金もあり、他のゲームと同様、課金すればさらに有利に進められることは間違いありませんが、プレイ報酬などで得られる「エオスコイン」をためてライセンスを獲得すれば、多くの種類のポケモンを操ることができるようになるなど、無課金でも十分楽しめるゲームになっています。
家族で楽しもう!
Pokémon UNITEは、Pokémon GOなどと同様、家族や友人同士で楽しめるゲームです。ポケモンは子どもに人気があり、子どもと一緒にプレイする楽しさももちろんですが、様々な戦略を駆使し、お互いに声を掛け合って相手陣のゴールを目指すMOBAならではのチーム戦が楽しめるため、2人や3人のチームで参加するのがおすすめです。
また、MOBAの特徴でもあるそれぞれのキャラクター(ポケモン)の特徴や役割分担の違いから、例えば子どもに相手チームのポケモンの攻撃やゴールの奪取を任せ、親は防御やサポートに徹するといった協力体制・役割分担ができ、ゲーム中はもちろんゲームに参加する前や対戦が終わった後の確認などでコミュニケーションをとることにもつながります。その点でも、家族や親しい友人同士でチームを組むことがゲームの勝敗や上達につながる近道になります。
ぜひ家族みんなでPokémon UNITEに参加して盛り上がりましょう!
* 一部のコンテンツで、ゲーム攻略サイト「ゲームウィズ」のポケモンユナイト攻略ガイドを参照しています。
MOBAとは
Multiplayer Online Battle Arenaの名前のとおり、MOBAは複数のプレーヤーがオンラインでリアルタイム対戦をするゲームジャンルです。MOBAに共通しているのは、
- 2チーム(3対3や5対5が主流)に分かれて対戦
- 設定されたマップ上にある相手陣地に攻め入って拠点を破壊することが目的
- 相手プレーヤーとのバトルがあり経験値にはなるが、ゲームの勝敗とは直結しない
- 守りや攻め、集団戦や単独行動など、戦略や戦術を駆使した多彩な試合展開
- 参加プレーヤーそれぞれの役割が明確
という点で、Pokémon UNITEでもこれらの要素が採用されています。
MOBAはとても魅力的なゲームジャンルではありますが、日本ではなじみも薄く、専門的な用語や覚えるべき基本的なルールが多くあるので、ここでは知っておくと役に立つごく基本的な知識や用語、戦略(マクロ)などを紹介します。
プレーヤーの役割
MOBAには、相手陣に攻め込んだり、自陣を守ったりする性格から、様々な役割が設定されています。参加プレーヤーは、参加する際に自分のおおよそ役割を設定してそれに合ったキャラクター(Pokémon UNITEではポケモン)を選択し、チームを勝利に導いていきます。主な役割(職業)は次のとおりです。
- タンク:防御が高く、相手の攻撃を受けながら自陣や味方プレーヤーを守る盾の役割。攻撃力は高くないことが多い。
- ファイター:攻撃能力が高く、相手陣に攻め込んで得点を上げたり、相手プレーヤーを倒したりする。
- アサシン:瞬間火力が高く、一瞬にして相手プレーヤーを葬り去る。防御力が低いことが多く、一撃必殺で素早く身を隠す行動が得意。
- マークスマン:弓や槍などの物理攻撃を遠距離から行う。メイジとともに前面に出たファイターやタンクを後方から支援する。
- メイジ:魔法や特殊攻撃で大きなダメージを与える。マークスマンと同様の役割だが、威力や瞬間火力が高いことが多い。その分防御は弱い傾向がある。
- サポート:味方の回復や妨害技などで相手の動きを止めるなど、味方を支援・補助する。
ポケモンが持つ技は、原作に倣って攻撃(物理攻撃)と特攻(特殊攻撃)に分かれており、マークスマンとメイジの違いがそれに該当します。ただし、技の特徴より届く距離の違いが重要で分かりやすいこともあり、遠隔攻撃を得意とするアタック型を総じて「メイジ」と呼ぶこともあるようです。厳密に分類するとすれば、遠隔の物理攻撃を主体として戦うエースバーンやゲッコウガ、ジュラルドンなどが「マークスマン」、同じく遠隔の特殊攻撃を主体として戦うフシギバナやアローラキュウコン、シャンデラなどが「メイジ」に該当します。
また、攻撃の距離や成長などの特徴から、次のような分類もあります。
- メレー:通常攻撃が「近接」に設定されているキャラクター
- レンジド:通常攻撃が「遠隔」に設定されているキャラクター
- アーリー:成長が早く、序盤から中盤戦で活躍できるキャラクター
- レイト:成長が遅く、威力を発揮するのに経験や時間を要するキャラクター
Pokémon UNITEでは、使用するポケモンにタイプ(型)が割り振られており、おおむね次のような対応付けができます。
- タンク=ディフェンス型
- ファイター=バランス型
- アサシン=スピード型
- マークスマン・メイジ=アタック型
- サポート=サポート型
なお、上記の分類はおおまかなもので、必ずしも終始一貫した役割分担になるものではありません。例えば、ディフェンス型が攻撃力を発揮してファイターとして活躍したり、バランス型が高い火力を生かしたアサシンの動きをしたりと、チームの組合せや戦況に応じて臨機応変な役割分担が求められる点には注意が必要です。味方の動きや戦況に応じてうまく連携を取りながらゲームを進めましょう。
マップ
MOBAでプレーヤーが行動するフィールドとなある「マップ」には「レーン」と呼ばれるルートが3つ設定されています。ゲームによって敵味方の防衛拠点(タワーやゴールなどゲームによって呼び方が異なります。)が配置されたり、経験値を上げてプレーヤーを成長させる要素が異なるなど、それぞれのレーンに特徴を持たせているのが通常です。
(ポケモンユナイト公式より引用)
Pokémon UNITEでは、上下と中央の3つのレーンがあり、上下それぞれに「ゴール」と呼ばれる拠点(タワー)が設置され、経験値を得るための野生ポケモンが各所に配置されています。
配置されている野生ポケモンは下レーンの方がやや多いため、ゴールを狙いながら経験値をより獲得したい場合は下レーンを選択します。中央レーンにゴールはなく、追加効果(いわゆる「赤バフ」と「青バフ」)を獲得できる野生ポケモンなど、主にポケモンの成長に作用する要素で構成されています。
Pokémon UNITEでは、マッチングが成立するとポケモンとレーンの選択をしますが、これらの要素から、それぞれのレーンにはおおむね次のような役割のポケモンが適しています。
- 上レーン:比較的序盤から活躍できるファイターとそれを支援するサポート
- 中央レーン:レベル5以降*で活躍するファイターやアサシン
- 下レーン:火力を発揮するのにやや経験値を必要とするメイジとそれを守るタンク
* 中央レーンの野生ポケモンをすべて獲得できれば、おおむねレベル5になれる。
Pokémon UNITEでは、自分の操作するポケモンのマップ画面とは別に左上にミニマップが表示され、味方やそれに近づいた相手の動向が分かるようになっています。ただし、相手プレーヤーは、味方や自陣ゴールに近づかないとミニマップで確認することはできません。この性質から、相手プレーヤーの位置を確認することを「視界を取る」と言い、次の行動を選択するための重要な情報になっています。
(ポケモンユナイト公式より引用)
マップには「ブッシュ」と呼ばれる草むらが設置されており、ここに入る(アンブッシュと呼ばれます。)と相手チームから自分の存在が見えなくなったり、一定の攻撃を受けなくなったりします。
また、「オブジェクト」と呼ばれる重要な目標物が設定されており、これを獲得することで相手ゴール(タワー)を破壊したり、防御力(シールド)や回復を得たりするなどの特別な効果を得られます。Pokémon UNITEでは上下レーンやマップ中央に所定の時間で現れるレジエレキ、レジスチル、レジロック、レジアイス、ロトム、カジリガメやレックウザ、サンダーといった大型の野生ポケモンを指します。
(ポケモンユナイト公式より引用)
プレーヤーの行動にかかわる用語
MOBAでは、レーン間を移動したり、チームで集団戦をする際に戦術を用いたりすることから、それらの行動を端的に言い表すための用語が使われています。Pokémon UNITEでよく使われる主な用語は次のとおりです。
- ローム:中央レーンから上下レーンなど、自分の持ち場を離れて違うレーンに移動すること。元は他事業者の携帯網の電波を借用して通信する「ローミング」と同じ意味。
- ガンク:ロームしてきた味方と数的有利を作って相手を倒すこと。「袋叩き」という意味のスラングから。
- カウンタージャングル(カジャン):相手陣地の中央レーン(ジャングル)にいる野生ポケモンを倒して経験値を獲得すること。ゲーム開始早々からカジャンを行うことを「初手カジャン」とも。
- ファーム:野生ポケモンを捕獲して経験値を獲得すること。
- ハラス:相手ポケモンにダメージを与えてけん制すること。いやがらせ(ハラスメント)の略。
- エンゲージ:相手チームに集団戦を仕掛けること。ディスエンゲージはこれを打ち切ること。エンゲージをうまくいなして反転攻撃を仕掛けることをカウンターエンゲージとも。個々の戦闘は「ファイト」と呼ばれる。
- シージ:味方チームが集まって相手ゴールを破壊すること。
- バックドア:戦闘やイベントが発生している間に相手のいないゴールで得点を決めたり破壊したりすること。
- リコール:いったん味方のスタート地点に戻り、体力を回復すること。サポート型ポケモンのフーパが使う異次元ホールは、リコールと元いた場所への復帰を一体的に行える。
(GameWithより引用)
その他の用語・略語
その他、Pokémon UNITEでも比較的よく使われる用語や略語を挙げておきますので、参考にしていただければ幸いです。
- キル:相手ポケモンを倒すこと。
- キャリー:チームの勝利に貢献する行動やそれを担うポケモンのこと。派生語としてADC(後述)がある。
- クールタイム(CT):技の待ち時間のこと。
- サステイン:戦闘可能な状態を維持すること。また、その役割を担うポケモンのこと。サポート型の中で(妨害主体ではなく)回復主体のポケモンがこれに該当する。
- スキル:プレイング技術のほか、技や特性、バトルアイテムなど戦闘に必要な能力のこと。技を使うことを「スキルを撃つ」などと表現する。
- スノーボール:文字どおり雪だるまのように序盤の優位をそのまま終盤までつなげる戦術や戦況のこと。
- ポーク:遠隔から一方的に相手にダメージを与える攻撃のこと。メイジが得意な戦術。
- メレー:近接地を主体に戦う攻撃のこと。主にファイターが行う。
- リソース:資源。スキルや回復など、ポケモンが持つ様々な能力や要素の総称。相手のリソースを使わせて味方のリソースを温存(していざという時に使用)するのが理想。
- ADC(Attack Damage Carry):キャリーのうち通常攻撃を継続的に行う役割やそれを担うポケモンのこと。マークスマンのほか、ガブリアスやカイリューなど一部の通常攻撃を主体として戦うポケモンがキャリーを担う場合に該当する。
- CC(Crowd Control):「まひ」や「やけど」などの状態異常や行動制限などの妨害効果の総称。CC(を伴う技)の組合せを「CCチェイン」とも。
- DPS(Damage Par Second):1秒当たりのダメージ量から転じて継続的な火力やその能力のこと。瞬間火力が高い技やポケモン(バースト)と比べて、一つひとつの攻撃はそれほどではなくても、ダメージを継続して与えることで総合的なダメージ量が大きくなったり、相手に反撃のすきを与えないことにつながったりする。
- OP(Over Power):すごく強いという意味で使われる。
押さえておきたい基本的なこと
Pokémon UNITEを始める際に最低限押さえておきたい行動や考え方をまとめておきますので、まずはこれを参考に、うまく味方と連携しながら上達を目指しましょう!
自分の役割とそれに合ったポケモンを決めよう。
ポケモンはわざや特性、攻撃力や防御力など様々な要素によってそれぞぞれ得意な戦術や戦う相手が違います。まずはポケモンの個性に応じて自分が担当するポケモンと役割を選択しましょう。もちろん大好きなポケモンを使うのでも問題ありません!ただし、同じチームの誰かが先に選んだポケモンを後から選ぶことはできません。使いたいポケモンが重なった時のために、複数のポケモンの操作ができるようになっていると良いでしょう。
レーンを宣言しよう。
5人1組のゲームでは、原則的に上レーンと下レーンにそれぞれ2人ずつ、中央レーンに1人が付きます。オンラインでプレイするゲームの特性上、会話でコミュニケーションを取れないため、早めに自分が担当するレーンを宣言しましょう。もしそれぞれのレーンの定員を超えている場合は、違うレーンを選択するか、より適正のあるポケモンを選んで少し待って他のプレーヤーの様子を見てみましょう。
この際、レーンをあえて被せて必要以上の人数をかけたり、宣言せずにゲームを開始したりすると最初の動作で大きく出遅れたり、得られるべき経験値が得られなかったりすることにつながり、チームにとって大きな損失になりますので、注意が必要です。
もちものやバトルアイテム、メダルを使って戦闘を有利に進めよう。
ポケモンには、技や特性のほか、もちものやバトルアイテムを持たせて能力を高めることができます。また、メダルを使って基礎能力や追加効果を得ることもできます。
これらのもちものは、特に戦闘用のアイテムなどで攻撃と特攻が区別されて追加効果を得られる仕様になっていますので、選択したポケモンがどちらのタイプなのか、よく確認してから設定しましょう。
がくしゅうそうちについて
もちもので最も誤解しがちなのが「がくしゅうそうち」です。これは公式の説明文が極めて難解(実際の効果を説明しきれていない)ために生じているもので、適性のないポケモンに持たせてしまうケースが散見されます。特に注意しなければならないのであえて項立てして説明しますが、ほかのもちものできれば公式の説明だけでなく、正しい効果を様々な攻略サイトなどで確認してから使うことをお勧めします。
はじめに、公式の説明についてですが、ゲーム内の説明文は次のとおりです。
自分の経験値が味方チームの中で最も低いあいだ、1秒経過するごとに得られる経験値が増加する。また、近くにいるチームメイトが野生ポケモンをKOすると、KOしたチームメイトの獲得する経験値が少し多くなる。
この文章から素直に読み取れば、経験値の面で持っているポケモンが有利になる、という印象を持つと思いますが、ここで説明したいこととして一番重要なのは、がくしゅうそうちは、持っているポケモンが成長しやすいというアイテムではないという点です。その理由は次のとおりです。
説明の前段、「自分の経験値が味方チームの中で最も低いあいだ、1秒経過するごとに得られる経験値が増加する。」はそのとおりです。Pokémon UNITEでは、1秒経過するごとに経験値を自動的に得られますが、その得られる経験値に上乗せされる仕様になっていますので、単純に見れば自分の経験値が有利なようにも見えますが、前段の前提条件「自分の経験値が味方チームの中で最も低いあいだ」だけなので、先に成長してしまうとこの効果は得られなくなります。この点で経験値の面で持っているポケモンが有利というわけではなく、味方の経験値に追いつくことができるという効果しかないというのが正確です。
続いての説明文後段「近くにいるチームメイトが野生ポケモンをKOすると、KOしたチームメイトの獲得する経験値が少し多くなる。」これは誤りとは言えないものの、大いに誤解を生む文章と言わざるを得ません。詳しくは、他の解説サイトや動画サイトの解説を紹介しますが、簡単に言えば、がくしゅうそうちを持っている状態で近くにいる味方と自分に割り当てられる経験値の割合は、味方100、自分30の割合になります。つまり、味方全体で考えると、がくしゅうそうちを持っていない状態で100得られる経験値ががくしゅうそうちを持つだけで130になるというとんでもない効果が得られることになります。これで少なくとも序盤でのチーム全体の成長が1.3倍になり、レベル差の有利がつけやすくなります。
また、野生ポケモンと記載がありますが、それだけでなく、オブジェクトや相手ポケモンのKOでも効果は変わらない仕様になっています。
加えて、近くにいる味方ポケモンがラストヒットを取った場合だけでなく、自分がラストヒットを取った場合でも近くにいる味方ポケモンが100、自分が30の割合で経験値が得られるので、がくしゅうそうちの効果を獲得し続けるために自分の成長を遅くするといった配慮は不要で、自然と一緒にいる味方ポケモンのレベルアップをサポートすることができ、立ち回りで受ける制約も少なくなります。
逆に、がくしゅうそうちを持ったポケモンが近くに2体いる場合は、がくしゅうそうちの効果は得られず、通常の経験値(ラストヒットを取ったポケモンに70、近くにいる味方ポケモンに30の割合)になるので、どちらも持っている意味はなく、それであればアタックやディフェンスの助けになるもちものを持った方が断然有利に戦えるので、レーンの割り振りに注意が必要です。また、がくしゅうそうちを持ったポケモンは相対的に成長が遅くなる(火力の出ないサポートやタンクが先に成長してチームとしての火力が出せない)ので、チーム編成によって一部例外はありますが、早く火力を出すことを求められるファイターやアサシン役のポケモンに持たせるのもNGです。
これらを踏まえて、がくしゅうそうちを持っておくべきポケモンや立ち回り、条件について整理すると、
- 火力を出す役割ではないタンクやサポートのポケモンが持つ。
- なるべく早く火力を出したいポケモン(ADCやラストヒットの強いポケモン)と一緒のレーンに配置する。
- 単独行動の中央レーンを除き、上レーンと下レーンに1体ずつ持つ。(2体ずつでも無しでもなく必ず1体ずつにする。)
- ファームする場合は、なるべく味方ポケモンの近く(野生ポケモンに届く位置)にいる。
ということになります。これを覚えておくと、参加したチーム全体で有利にゲームを進められます。
味方チームの行動や特性を理解しよう。
Pokémon UNITEはチームで対戦するゲームです。チーム戦は一人で勝つことはできませんので、味方や相手の動きや意味を理解しておく必要があります。特に味方とは、攻める相手やオブジェクト、押し引きのタイミングなど、常に歩調を合わせてゲームを有利に進めていくことが重要で、自分の動きだけでなく、味方が何をしたいのか、何を目指しているのかを理解するようにしましょう。
一般的な行動については、MOBAの用語・略語の解説で説明していますので、まずは用語や略語の意味を理解することから始めましょう。
ゴールを決め、相手のゴールを阻止しよう。
Pokémon UNITEはより多くのゴールを決めた方が勝ち、というシンプルなゲームです。相手との小競り合いやキルの取り合いなどで熱くなると、ついつい手段(相手を攻撃したり野生ポケモンを捕獲して経験値を得たりすること)が目的になってしまいがちですが、最終的にはゴールを決めて相手より多くの得点を取ることがPokémon UNITEの目的であることを忘れず、味方がゴールを決め、相手のゴールを阻止する動きを意識しましょう。
おすすめパーティ
ソロやデュオ、トリオで参加するとき、チーム編成を見て強い構成を考える際の参考にしてもらえれば幸いです。
なお、ミュウツー(X、Y)は上下の火力枠でも中央でもどこでも良いポケモンです。
基本パーティ
- 上レーン火力:ガブリアス or リーフィア
- 上レーン学習:ワタシラガ or ピクシー
- 中央レーン:ウーラオス(連撃の型) or ゾロアーク
- 下レーン火力:インテレオン or アローラキュウコン
- 下レーン学習:ブラッキー or ヤドラン
ポイント:それぞれが基本の役割に忠実に行動する。
長距離攻撃型
- 上レーン火力:カメックス or オーロット
- 上レーン学習:ワタシラガ or ピクシー
- 中央レーン:シャンデラ or グレイシア
- 下レーン火力:インテレオン or アローラキュウコン
- 下レーン学習:ブラッキー or ヤドラン
ポイント:集団戦でタンクキャラが全面に出て長距離の火力をサポートする。
アーリーカジャン型
- 上レーン火力:マッシブーン or ファイアロー*
- 上レーン学習:ヤミラミ* or ラプラス
- 中央レーン:リーフィア
- 下レーン火力:基本と同じ
- 下レーン学習:基本と同じ
* アーリーカジャンを狙うポケモン
ポイント:序盤でカジャンして相手にプレッシャーをかける。中央レーンはカジャンに行く味方が不在の間フォローする。
フルパ
- 上レーン火力:ラプラス or ザシアン
- 上レーン学習:フーパ
- 中央レーン:ウーラオス(連撃の型) or ゾロアーク
- 下レーン火力:ミュウ
- 下レーン学習:ブラッキー
ポイント:フーパがゲームをコントロールする。
その他注意しておきたいこと
Pokémon UNITEには「フェアプレイポイント」が設定され、理想的なプレイをしているプレーヤーには毎日エオスコインが配布されます。このフェアプレイポイントは、特定の良くない行動を対象としてマイナスされる減点方式となっており、次の行動がその対象になっていますので、注意しましょう。
プレイ | 減少ポイント |
---|---|
マッチング成功後の放置 | 1 |
短時間のバトル放棄 | 2 |
長時間のバトル放棄 | 5 |
悪質なバトル放棄 | 8 |
また、フェアプレイポイントの数に応じてペナルティが設定されています。
ポイント | ペナルティ |
---|---|
90~100 | なし |
80~89 | フェアプレイポイント報酬受け取り不可 |
60~79 | ランクマッチ参加禁止 |
0~59 | スタンダードバトルのランダムマッチ参加禁止 |
ほかにも、一緒にプレイする味方が嫌な気持ちになったり、相手に有利になったりする次の行動には注意が必要です。一緒にプレイできることに感謝し、勝っても負けても気持ちよくゲームできるように努めましょう!
- ポケモンを選択しない。
- ルートを選ばない。
- すでに選択されたルート(特に中央)を後から選択する。
→ ただし、例えば「がくしゅうそうち」が同じルートに2つあるなど不利な状況を覆すことはある。 - 単独行動しかしない。集団戦に参加しない。
- 無謀な戦いを繰り返して何度もキルを取られる。
- キルを取られた相手など適正や状況に構わずしつこく特定の相手を追いかける。
その他の要注意行動については、攻略サイトが詳しいので、プレイの前に見ておくようにしましょう。